【音会なかま 第43号】

「春の記憶に音楽を。呼吸を整えるひととき」

2026.03.26 配信
【音会なかま 第43号】「春の記憶に音楽を。呼吸を整えるひととき」

皆さま、こんにちは。株式会社Amadeus Code 音会事務局の吉澤です。

この時期、袴姿の方や、卒園・卒業を迎えたお子さんの姿を見かけますね。
そうした光景を見ていると、ご自身のことや、ご家族の節目の場面を思い出される方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな場面を収めた写真や動画に、ご自身で音楽をつけるとしたらどんな音楽をつけるかな?同じ写真に、ご家族はどんな音楽を選ぶかな?というような会話を楽しんでいただくのも面白いかもしれません。

この時期は卒業ソングなどの特集をよく見かけます。音楽はそうした記憶と結びついて残ることがありますし、同じ曲でも人によって記憶の残り方が違ったり、歌詞の意味が違うように聞こえたりするのも非常に面白いですよね。

音会のレッスンでも、それぞれの記憶や感覚が重なりながら、同じ刺激(課題)でも違う音楽をつけたり、同じ音楽でも違った受け取り方が生まれています。

では今週の「音会なかま」も、どうぞ最後までお楽しみください。

■ 音会の進捗状況(3月第4週)

【レッスン中や課題作成時の、こんなときは…】

事例)​作品をスライドして次の作品を見ようとしたが表示されない場合は?

一時的に通信環境が不安定になり、作品のダウンロードが完了していない可能性があります。また、通信状況だけでなく、端末のメモリ負荷などにより動作が重くなっている場合にも発生することがあります。

まず、他の作品が表示できる場合は、以下をお試しください。

① 一度開き直す
別の作品を表示してから、もう一度戻ることで改善する場合があります。

それでも改善しない場合は、次の方法を順にお試しください。

② 再入室する
③ アプリを再起動する

それでも表示されない場合は、一時的に通信状況が不安定になっている可能性があります。音声が聞こえている場合は、いったん音楽のみをお聞きいただき、レッスン終了後に改めて作品をご確認ください。

前回に引き続き、九州大学第二内科の世界的疫学研究である「久山町研究」から話題提供する。正常と認知症との間の状態を軽度認知障害 (MCI)​ といい、認知症予備軍と形容される。予備軍というと、将来的に認知症へ移行していくことが確定しているような印象を受けるが、必ずしもそうではない。MCI に留まり続ける例、なかには正常化する例も存在する。今回、九州大学のグループが MCI から正常化する割合と、影響する要因について報告した (Takabatake K, BMC Geriatrics, 2025)​。
久山町において、2012-2013年、2017-2018年、2022-2023年の3回にわたり、65歳以上の住民を対象とした認知機能調査を実施し、MCI が正常化する率と関与する要因を、5年・10年別で求めた。その結果、MCIから正常への5年逆行率は31.​3%​で、若年、収縮期血圧の低さ、糖尿病の有無、日常生活動作(IADL)障害の有無、握力の強さ、知能検査であるミニメンタルステート検査(MMSE)の点数の高さ、総脳容積の大きさ、脳白質病変容積の小ささが有意に関連していた。一方、10年間の逆行率は18.​1%であった。5年間でMCIから正常化した個人のうち、10年後に正常を維持したのは48.​1%​、MCIへ戻ったのは32.​7%​、認知症へ進行したのは5.​8%​であった。
MCIの3割は5年後には正常化し、その半数は10年後でも正常のままである。これには、生活習慣病 (高血圧、糖尿病、脂質代謝異常症)​ の適切な管理や、運動などの生活習慣の改善が影響していると思われる。一時期、認知症について「早期発見・早期絶望」と揶揄されることがあったが、今回の研究は早期発見による早期介入が正常化への期待を高めることを示している。

■音会 第1回試験 作品紹介

作品紹介は再び最初の刺激に戻り、「第1回目の試験でどのような刺激(=お題)が出されたのか?」を、実際に作られた作品とともに少しずつご紹介してまいります。

今回ご紹介するのは:

茨城県在住・N様の作品


「具体的な情景のイメージがなかなか浮かびませんでしたが、
詩を見て最初に感じたのは『心臓の鼓動』『生命』『呼吸』『喜怒哀楽』といった言葉で、
それらを表す音楽としてテクノポップ調の楽曲を思い浮かべ、この曲に決めました。」

検索したキーワードは「心臓」「呼吸」。選ばれた曲は、一定のテンポで刻まれるバスドラムやハイハットが印象的で、まるで絶えず続く心臓の鼓動のように響き続ける楽曲です。単調にも感じられるリズムの中に、不意に差し込まれるレーザー音などの効果音が、人生における予期せぬ出来事や感情の揺らぎを表現しているように感じられます。

同じ「生きる」というテーマでも、前回ご紹介した山形県在住・I様の作品では、「死」や「祈り」といった対極的な視点から、讃美歌のような穏やかで包み込む音楽が選ばれていました。一方、今回の作品は、日々繰り返される鼓動や呼吸といった“生きている状態そのもの”に焦点を当て、より身体的でリズミカルな側面から「生きる」を表現しています。

同じ「生きる」という言葉からでも、静かに人生を見つめる音楽と、鼓動やリズムとして生命を感じる音楽とでは、まったく異なる世界が広がります。ぜひ聴き比べながら、それぞれの「生きる」の捉え方の違いを感じてみてください。

▼ I様の作品:音会 第1回試験 作品 #​12
https://youtu.​be/f1_​FtsLam5k

■ 今週の音会ウェルネスシリーズ: 呼吸を整える散歩

ご試聴はこちらから

少しずつ空気がやわらぎ、春の気配を感じられる季節となりました。

今回のコレクションは「呼吸を整える散歩」。暖かくなる季節の景色を思い浮かべながら、自分の無理のないテンポで外へと足を運びたくなるような音楽を集めました。

ゆったりとしたリズムや穏やかな旋律は、自然と呼吸を整え、気持ちを落ち着かせてくれます。外の景色に目を向けながら、自分のペースで歩くことは、心身のリフレッシュだけでなく、日々の活力を取り戻すきっかけにもなります。

日常の中で、少し気分を切り替えたいときや、外に出る一歩を後押ししてほしいときに。
この「呼吸を整える散歩」コレクションとともに、心地よい時間をお過ごしください。


※この音楽は、「Amadeus Code」が提供する音楽サービスでご試聴いただけます。ご利用には、Amadeus Codeの無料会員登録(アカウント作成)が必要です。このアカウントは、「音会(おとかい)アプリ」でも共通してお使いいただけます。

■音会なかま紹介

今週から、読者の皆さまより「先生についてもっと知りたい」というお声をいただいたことを受け、音会に携わる先生方へのアンケートを順番にご紹介してまいります。今回は、田辺先生に “音会でのエピソードやレッスンについて” お伺いしました。

Q1.​レッスン中、驚いたエピソードはありますか?

第1回目試験のとあるレッスンで、モンドリアンの絵が刺激になった週に、「この絵は長年、上下逆に飾られていて修正された」というニュースが話題になりました。私たちも「課題を逆立ちして見るべきか」と話題になり、とても印象に残っています。

Q2.​レッスンは、どのような時間にしたいですか?

毎回、受講されている方からでも、私からでも、何か一つ、一言でも記憶や印象に残るお話を覚えていただけるような、そんな時間にできたら嬉しいです。

音会では、認知機能の維持・向上に役立つ情報を、「音会なかま」で毎週お届けしています。レッスンの様子や作品紹介、講師のお話、音楽コレクションなど、ご自宅で気軽に読める “脳・心・耳へのやさしい刺激” をお届けしています。

実際に読者の方からは、「読むと前向きな気持ちになります」「家族にも読ませたい内容でした」「音楽の話がとても参考になります」といったお声をいただいています。

もし周りに
・音楽が好きな方
・ご家族の認知機能が気になっている方
・健康のために何か始めたい方
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