【音会なかま 第34号】

「寒さが深まる頃、音会のあるひとときを−」

2026.01.22 配信
【音会なかま 第34号】「寒さが深まる頃、音会のあるひとときを−」

皆さま、こんにちは。株式会社Amadeus Code 音会事務局の吉澤です。

1月も後半となり、「ついこの前、年明けを迎えたばかりのように思っていたのに」と、時間の流れの早さを感じられる頃ではないでしょうか。予定や日常をこなしているうちに、新しい一年がすでに軌道に乗り、暦だけが先に進んでいたことに、ふと気づかされるような時期でもあります。この時季は二十四節気のひとつ「大寒(だいかん)」にあたり、一年の中でもっとも寒さが厳しいとされる頃です。けれど大寒は、ただ寒さの頂点を示す言葉ではありません。

昔からこの時期は、「ここを越えれば春に向かう」とされる、大切な折り返しの節目として捉えられてきました。厳しい冷え込みの中で、自然は静かに力を蓄え、次の季節へ向かう準備を進めています。人の暮らしもまた、大寒の時期に心身を整えることで、一年の基盤がつくられると言われてきました。味噌や酒などの寒仕込みが行われてきたのも、この冷え込みが良い変化を生むと考えられていたからです。厳しさの中にこそ、次につながる豊かさが育まれる——そんな知恵が、この節気には込められています。

寒さに身をすくめながらも、少し先にある春を思い描く。今週の「音会なかま」が、そうした前向きな気配にそっと触れる時間となれば幸いです。

それでは、今週の「音会なかま」も、どうぞゆっくりお楽しみください。

■ 音会の進捗状況(1月第4週)

最初に開始したクラスは、現在残り4回となりました。
7〜8回目頃から、操作にも慣れ、同じクラスの方や先生とも少しずつ打ち解け、レッスンの時間を楽しいと感じられるようになってきた、というお声も頂きました。残りのレッスンも、引き続きお楽しみください

■第8回コラム
音楽活動は認知症のリスクを下げる!

医学博士 佐藤正之

ピアニストや指揮者が80歳代になっても素晴らしい演奏を行う姿をしばしば目にする。そういったことから、楽器演奏や音楽鑑賞が認知機能に良さそうという印象は、誰もがなんとなく持っている。

今回、多人数を対象とした追跡調査でこのことを明らかにした研究が、オーストラリアのメルボルンの大学のグループから発表された(Jaffa E, Int J Geriatr Psychiatry, 2025)。70歳以上で、認知症ではない高齢者10,893名について、音楽聴取、楽器演奏、あるいはその両方の活動と、認知症や軽度認知障害 (MCI) の発症リスクとの関係を、3年目以降に調査した。その結果、それらの活動をまったく行わないひとにくらべ、音楽を常に聴く習慣のあるひとは、認知症のリスクを39%、MCIのリスクが17%低下していた。楽器の演奏を頻繁に行うひとは、認知症のリスクが35%減少した。著者は以上より、「音楽活動は認知症予防のためにアクセスしやすい方法 (accessible strategy)」と結論づけている。

有酸素運動が認知症の発症予防に有効であることは、エビデンスとして確立している。歌唱や管楽器演奏は有酸素運動の一種のため、認知症予防に有効であることは想像に難くない。今回、音楽鑑賞でも認知症のリスクを約4割低下したことは注目に値する。この研究は、1万名あまりという対象者数の多さ、3年以上というフォロー期間の長さからも説得力がある。

■音会 第1回試験 作品紹介

「第1回目の試験でどのような刺激(=お題)が出されたのか?」を、実際に作られた作品とともに少しずつご紹介してまいります。

今回ご紹介するのは:

東京都在住・N様の作品


「博物館で出会った恐竜の写真を見て、“恐竜のこども”を思い浮かべました。
まだ世界の広さを知らず、それでも目の前に広がる景色すべてが新鮮で、少し怖くて、
でも知りたくて仕方がない――そんな気持ちを重ねて、この曲を選びました。」

音楽を検索したキーワードは「恐竜」「こども」。選ばれたのは、ハリウッド映画を思わせる、壮大でシネマティックな暖かさと柔らかさが効果的な楽曲です。

雄大な自然や果てしない風景、雲がゆっくりと流れる空の下で、小さな恐竜が一歩踏み出していく――そんな“始まりの時間”が、音楽の流れとともに描かれているようです。

前回ご紹介したS様の作品では、「もし恐竜が本当に動き出したら!?」という想像から、迫りくる足音や影に息をひそめ、逃げ出すような緊張感と冒険の物語が、スリリングな音楽として表現されていました。

前回の作品はこちらから▶
https://youtu.be/-v0tOjUumD4

同じ“恐竜”の写真を前にしながらも、恐竜のこどもの目線に立ち、広い世界を前にした静かな探究の時間を思い描く方、恐怖やスピード感のある展開から、冒険の物語を音に重ねる方など、写真一枚から広がる世界は、本当に人それぞれです。

あなたなら、この恐竜の姿を見て、どんな物語を思い浮かべ、どんな音を重ねたくなるでしょうか。是非コメントで教えて下さい!

■ 今週のコレクション紹介:ウィンタースポーツ

ご試聴はこちらから

冷たい空気が心地よく感じられる季節となりました。皆さんは、冬のスポーツに親しむ機会はありますか。

今年は冬季オリンピックも控えており、実際に体を動かす楽しみはもちろん、競技を観る楽しみも広がる時期ですね。

雪山を一気に滑り降りるスノーボードの迫力ある瞬間や、仲間とともに過ごすゲレンデでのひととき、広々としたスキー場の開放感など、冬のアクティブな時間によく合う音楽を集めました。スピード感のある展開や力強いリズムが、気分をさらに高めてくれます。思わず体が前に進むようなエネルギーを感じられる楽曲は、アドレナリンが高まる場面はもちろん、仲間との楽しい思い出を振り返る時間にもよく合います。冬のスポーツならではの爽快さや一体感を、音楽とともに引き立ててくれるコレクションです。

雪景色の中で生まれる特別な時間に、さりげなくスパイスを加えてくれるウィンタースポーツのコレクション。
ぜひ、この季節ならではの音楽をお楽しみください。

※この音楽は、「Amadeus Code」が提供する音楽サービスでご試聴いただけます。ご利用には、Amadeus Codeの無料会員登録(アカウント作成)が必要です。このアカウントは、「音会(おとかい)アプリ」でも共通してお使いいただけます。

■音会なかま紹介

読者の皆さまより「先生についてもっと知りたい」というお声をいただいたことを受け、音会に携わる先生方へのアンケートを順番にご紹介いたします。今回は、山崎先生に “先生ご自身について” についてお伺いしました。

山﨑由美子先生

Q1 落ち着く時間、場所はありますか?
山崎先生:個人レッスンのピアノとエレクトーン一台ずつしかない狭い教室の空き時間で、お茶を飲んだり練習したり、溜まっている仕事をゆっくり片付けているときが落ち着きます。

Q2 毎朝または毎夜、必ずやるルーティンはありますか?
山崎先生:整体師さんになろうとしているお友達が身体を柔らかくする動かし方を教えてくれているので、夜、首を動かしたり目を動かしたり身体のあちこちを触っています。

Q3 健康のためにやっていることはありますか?
山崎先生:教室が駅からけっこう離れている場合も、なるべくバスを使わず歩いています。

-あとがき-

最後に、先週の「音会なかま」に寄せられたコメントをご紹介します。

冒頭で触れた「小正月」のお話をきっかけに、お正月の頃、「お正月は忙しいですよね」と声をかけた際、嫁ぎ先のお義母さまから「私たちには小正月があるから、それを楽しみにしているのよ」と教えてもらったことを、懐かしく思い出しました、という声をお寄せいただきました。

忙しいお正月の合間に、ふっと肩の力を抜くための区切りとして、小正月を大切にしてきた人の言葉。その記憶が、いま再び思い出として立ち上がったことを、あたたかく共有してくださったコメントでした。

「音会なかま」を通して、音や言葉が、こうした個々の記憶や時間と静かにつながっていくことを、私たちも嬉しく感じています。素敵なご感想を、ありがとうございました。

■「音会なかま」ご愛読者募集中

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